宗達を堪能した後、国宝の障壁画を観るために智積院へ・・・
ここは秀吉が3歳で亡くなった鶴松の菩提を弔うために建立したお寺との事。
その当時の建物は火災によって焼失していますが、
長谷川等伯と息子、弟子が描いた 障壁画は現存しています。
また大書院の前に広がる池泉回遊式庭園もあります。
まずは、利休好みといわれる庭園へ・・・
この庭園は二つの様式で造られているようで、
写真の右奥の橋の向こうは、自然石のみ用い、野性的な雄大な桃山時代の特色の庭
左側は石組みと植込とが交互に並び、洗練された美しさの築庭で
江戸時代好みといわれています
裏山と一帯化した奥行きを感じるお庭で、京都の街中にいる事を忘れさせる場所でした
そして お目当ての障壁画を観に・・・
秀吉が作らせたというだけに、豪華絢爛なイメージをしていましたが
一つ一つかなり色も落ちて、渋い作品に
しかし画面は大胆な構図で、金と胡粉を使った等伯の息子が描いた桜図や
生命力感じる画面いっぱいに描いた等伯の楓図等その他素晴らしい障壁画が
原型の1/4以下にカットされているといえ
全体をゆっくり眺めていくと、段々豪華絢爛な雰囲気になってきました
(この写真はお庭の見える部屋でレプリカの障壁画)
私は等伯の作品は「
松林図屏風」しか知らなかっただけに
この障壁画は意外でした(私は松林図屏風の方が好きですが)
また、お庭からみえる別棟に最近のものと思われる素敵な襖絵が描かれていました
なぜかとても気になっていましたが
最近名古屋市美術館に展示されていた日本画家の田淵俊夫さんが
現在智積院の障壁画を手がけられているとの事
もしかしたら・・・ 田淵俊夫さんの作品??
次訪れる時はそのなぞが解けるかな?